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西川よしえさんの写真展「もののあわれ」が京都ホテルオークラにて開催

西川よしえさんの写真展「もののあわれ」が京都ホテルオークラにて開催

西川よしえさんの写真展「もののあわれ」が京都ホテルオークラにて開催

Yoshie Nishikawa, 太鼓を敲く男 2016

ミラノをベースに世界的に活躍中のフォトグラファー、西川よしえさんの写真展「もののあわれ」が京都ホテルオークラにて、4月7日(土)から5月20日(日)まで開催されます。

日本からイタリアへ拠点を移し、長い年月を経た西川さん。その年月のなかで、日本人としての美意識はより強く洗練されていきました。今回の写真展「もののあわれ」では、モノの変わりゆくさま、未完で永続性のない不完全な美を愛で、目に見えない世界、わびさびの境地へと私たちを誘います。

被写体は、25体の人形。古典的手法であるプラチナプリントで再現されたモノクローム写真がベールに包まれた美を伝えます。静かな孤独にあっても一瞬の存在の価値に喜びを表し、見る人にさわやかなメランコリーをもたらします。
西川さんが現在追求している「もののあわれ」そのものが、今回そのまま写真展のタイトルになりました。今回の作品は、2016年に撮影したシリーズに加え、新たに撮影された人形の作品も展示されます。登場する人形たちは、85歳になる西川さんのお母様が、結婚当時から一つひとつ集められたものです。特別な収集家でもなければ、その由来や特徴性など、何ひとつ一貫性はないけれども、日常の中にしっかりと存在し、50年以上の歳月を共に生きてきた人形たち。

ある日、「処分しようと思う」というお母様の一言に衝撃を受け、家族が存在した日常を残そうと人形たちのポートレイトを撮ることにしたといいます。

それらは、変化し続ける世の中で忘れ去られてゆく虚しさ、儚さを表したものとなりました。日常に存在していたものが最期を迎えること、日常が日常で無くなること。きっと共感される方も多いのではないでしょうか。

人それぞれに訴えかけてくる興味深いテーマの写真展、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

Yoshie Nishikawa「もののあわれ」写真展

展覧会期:2018年4月7日(土)〜5月20日(日)
※4月6日(金) 16時30分より、京都ホテルオークラ、メインロビーにてクラシックコンサートも開催されるオープニングセレモニーが行われます。
会  場:京都ホテルオークラ(京都府京都市中京区河原町御池)
入場料 :無料
※期間中は終日ご覧いただけます。

お問い合わせ先/http://okura.kyotohotel.co.jp/